ハーバルライフ  - 12ヶ月-

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  カンファーの香り ローズマリー  '06.3月

桜が待ち遠しいこの季節に雪の訪れ、寒さが少しだけ戻りましたが、店のショーウインドウはいっせいに春色に変わり始め、目を楽しませてくれます。街行く人たちも重いコートからきれいな色のジャケットに変わり、おしゃれが楽しみになりました。

さて、そろそろ長い冬の間にお世話になった衣類の衣替えの時期です。今回はモス・バッグと呼ばれる防虫剤になるハーブを紹介したいと思います。フランス語でガードロープと呼ばれていることからも、その有効性を知ることができます。

毛布や毛織物の衣類、リネン類の間にローズマリーやラベンダーのドライハーブをティッシュや和紙に包み込むとても手軽なものです。

お気に入りのセーターなど、大切なものほどうっかり虫に、という方は気軽に作れ、安全性も高のでぜひお試し下さい。

使用するハーブは、ローズマリー(カンファーの樟脳様の香りを虫は嫌います)、カモミール、タイムを各15g、シナモン、クローブを各5g、ナツメッグ1〜2g、イリス(アヤメの根)5gを色つきガラスやジャーに入れて冷暗所におきます。約2週間後、ラベンダー、レモン、クローブの精油を数滴落とします。
戸棚や引き出しに入れておくと、蛾などの虫除けになります。

クローブはポマンダーの時に紹介したもの。(ポマンダーとはレモンやオレンジ、ライムにびっしりクローブを差し込み、シナモンの粉をかけたもので、魔よけ、虫の忌避効果があります。)

窓辺に防虫ハーブの束(ミント類、ローズマリー、タイム)を吊しておくと、虫やハエが家に寄りつかなくなります。
風に乗ってさわやかな香りが家の中を通り抜け、気持ちまで晴れやかに・・・。キッチンでの仕事もはかどることまちがいなし。


・懐紙に包んだ防虫ハーブは衣類、着物の引き出しにいれて


・ローズマリーやタイムは虫が嫌う香り

  うつに効果 ネロリ  '06.2月

ふっと緩むとともに、肩の力もすとんと抜けていくのがわかります。
長く寒い冬の時期はとじこもりがちになり、季節的鬱病になりやすくなります。
焦燥感、やる気が出ない、集中力にかけるなどの心の状態や、首・肩こり、背中の緊張状態、不眠、円形脱毛症などの日常的にある身体的症状が長く続く場合も軽い鬱病になっているかも知れません。
日々の生活の中で仕事をしている緊張状態と、リラックスできる時間の切り替えが自然にできていない。又、生真面目で完璧主義の性格を持っている人がなりやすく、さらに環境要因と個々のストレスへの受け止め方が大きく関わってきます。
ストレス学説を唱えたフランスのハンス・セリエは、心身両面からのアプローチが必要であると説いています。
さきの兆候がみられたら、仕事や人生への考え方、人とのつきあい方を見つめ直す良い機会かもしれません。


抗鬱作用の高い代表的な精油はネロリ(学名:Citrus aurantium)です。フランス、イタリア、チュニジアが主な産地でビターオレンジの真っ白なかわいらしい花からの抽出です。エレガントな奥深い香りは、落ち込んでいた気持ちを引き上げ、高揚感をもたらし鬱積した心を晴れやかにしてくれます。
ゲラニオール、リナロール、ネロリドールなどが主成分です。幸福感や充実感をもたらすセロトニンを増やすことができ、前向きに物事を考える力を与えてくれます。
神経回復作用があり、血圧降下・精神安定作用なども期待できます。

アロマポットやミストで香りを広げます。
ラベンダーやローズマリーとブレンドすることで、更に高い効果を得られます。
ネロリの花(オレンジフラワー)とパッションフラワー、ローマンカモミールのブレンドでハーブティーとして飲むこともおすすめします。花々のブレンドは、くせのないやわらかな味と香りです。
毎日飲むことで緊張感を解きほぐし、リラックスへ導くやすらぎのハーブティーです。
薬との併用にも安心して使用できます。

又、フレグランスキャンドルを上手に使うこともおすすめします。
本物の精油と合成の香りのブレンドですが、フランスの調香師の手によるなかなかの優れもの。ショワジャ(オレンジの花)、ローズ、フゥユドラヴァンド(ラベンダー)のフレグランスキャンドルを2,3種類置くことでとても手軽に気分転換がはかれます。
玄関のドアを開けたとたんに花の香りが迎えてくれる。緊張した顔もきっと笑顔に戻るはずです。


安眠のためのクリームを塗るなど十分な睡眠をとる工夫を

写真のピンク色のクリーム(紫根入り)は、ラベンサラ、マジョラム、プチグレンをブレンドした安眠のためのクリームです。お休み前に胸からみぞおちにかけて塗ります。キャンドルは、パリのフレグランスブランド、ディプティック社のものです。


リラックスに効果のあるオレンジやラベンダーの香りのするキャンドル、バラとラベンダーのポプリ



  冬に負けない サンダルウッド  '06.1月

新しい年を迎え、元旦、二日は気持ちの良い晴れたお天気が続きましたが、その後はまるで冷凍庫の中にいるような寒さと大雪に身体は縮みっぱなし。刺すような冷たい空気に、肌も乾燥しピリピリ、極度のドライ肌になっている方が多いのではないでしょうか。

今回は冬に負けないしっとり肌をめざしてのアロマのレシピを紹介したいと思います。
まずはサンダルウッド。
学術名サンタルム・アルブム(白檀)、ビャクダン科。
精油は60年程育った木の中心部分をチップ状に細かく砕いて抽出したもので、インドやインドネシアが産地です。年数が経っているもの程香りが深く、鎮静作用が高くなります。
一本伐採したら、一本植樹することが義務づけられています(インド政府では)。
この精油は肌を柔らかくし、保湿効果が高い、スキンケアの代表的な精油です。
インドのアーユルベータ医学では、古代より万能薬として使われてきました。
香りの黄金律として伝統的に使われているブレンドが、サンダルウッド3、イランイラン2、ジャスミン1。華やかな香りの中にサンダルウッドがベースノートとしての落ち着きをかもしだし、全体を引き締めています。

この精油を入れる基材になるのがナチュロパ・バージンオイルです。
肌にすーっと溶け込むなめらかさは、オイルとは思えないほど。日本のエーゲ海とよばれている岡山県の牛窓が産地です。オリーブの実がボルドー色に深まる十一月に一つ一つ手で摘み取られ圧搾されたもの。ビタミンEが豊かに含まれ肌にとってはこれ以上ない最高のごちそうです。このオイルでマッサージすることで皮膚温が上がり、皮脂腺の分泌も活発になり、うるおい度アップ。
もちろん目のまわりのシワ、クマ、たるみの気になる方にも。
心地よいマッサージの刺激が、リンパ、静脈を流すことで、むくみも解消され、すっきり若々しい顔立ちになります。

肌がごわごわしているな・・と思われるときは角質層がめくれあがっている状態。
洗顔した後に、このオイルを塗って5分程そのままおいておきます。
お風呂場でやると湯気がちょうどよいスチームのかわりに。
あたたかいタオルでそっとおさえるだけ。すいつくような肌に変わります。
バスタイムを極上の時間にしてみませんか。


サンダルウッドとイランイラン、ジャスミンの精油をオイルに入れてマッサージすれば冬の肌もすべすべに

ハーブティーはジャスミン、イブニングプリムローズ、ローズマリー。
ジャスミンの香りにも似たカサブランカを添えてみました。


香りが優しいローズマリー、イイブニングプリムローズ、ローズマリー、ジャスミンをブレンドしたハーブティー



  冷え性の人に マジョラム  '05.12月

ぽかぽかリラックスオイルとハーブティー

はらはらと少し湿り気をおびた花びらが落ちてくるような雪に、地面が真っ白に覆い隠されている。 なにもかも白に包まれて、庭がこんなに広かったと思われる程。
タイムとペパーミントの間に、アヒルの置物が帽子を目深にかぶったようなちょっと滑稽な顔になっ ている。13年間、一緒に暮らした我が家の犬、パピが寂しくないように、とお墓の側に置いたものです。

さて今回は、手足が冷たくてお風呂から上がった後でもすぐ靴下をはかないと、という方におすすめ の精油とハーブティーを紹介したいと思います。その主役はマジョラム、シソ科の多年草、和名マヨ ラナ、学名オルバナム・マヨラナです。かすかに漢方薬のようなハーバル系の香りが懐かしさを誘う 香りです。
副交感神経(リラックスする神経)を立ち上げるので、神経的要因でおこる高血圧や頻脈に、又スト レスで血管や硬くなった筋肉をゆるめ、コリコリになっている首や肩・背中の緊張感を緩めます。プ チグレン(オレンジの葉)の精油とブレンドして、お風呂上がりの水分をたっぷり含んだあたたかな 肌に、やさしくすりこんであげてください。ゆっくりと、い〜ち、に〜い、と。
胸鎖乳突筋、鎖骨、右の液下リンパ節へ流しこみます。僧帽筋、(特に強いコリがある肩井の部分) そして手足に。オイルがなくなったらそれでもうOK。ポカポカと暖かくなり、コチコチになった筋肉 がゆるんでいくのがわかります。もっと深いリラックスを、そして眠れない人には、サンダルウッド (白檀)、イランイラン、ベルガモットとのブレンドをおすすめします。胸からみぞおち(太陽神経 叢)にかけて塗ります。暖められた香りが静かに鼻から入りこみ、気持ちよく眠ることができます。

ハーブティーは当店でポカポカティーと名付けているこの時期の人気商品で、シナモン&アップルテ ィー(紅茶)とジャーマンカモミールをミルクで煮出したもの。
ジャーマンカモミールのやさしい甘さと、シナモン(桂皮)とリンゴの皮のドライの紅茶のブレンド は、じわ〜と心に染みい るおいしさ。ふ〜と深いため息とともに、疲労感もとけだしていきます。


この時期人気のポカポカティーで
体を温めて

写真のポマンダーは、6年前にレモンにクローブをびっちりと入れ込みシナモンパウダーをかけて作 ったものです。 魔よけや病気の災いから守るために16世紀頃から使われ始め、クリスマスプレゼントにも喜ばれます。


筋肉の緊張を緩め、こりをほぐす
効果のあるマジョラム、リラックス効果や不眠の人には サンダルウッドやベルガモットの精油がお勧め


 

  鎮静作用も セントジョーンズワート  '05.11月

午後三時半、秋の日ざしが低く斜めに入りこんでいます。 庭の秋明菊の後ろにあるバラの木にかわいらしいオレンジ色の実をみつけました。 ローズヒップです。赤の色が日ざしに映えて美しく、思わず庭に出て数えてみたら 23個もありました。
一日一日と日が短くなり、朝、夕の寒暖の差がはっきりとしてきました。
朝は12℃前後なのに日中は20℃にもなります。こんな日が続くと、冷えや痛みを 感じてくる方も多いのではないかと思います。
今回は身体を温めてうっ滞をはらし、むくみの解消のハーブを紹介したいと思います。

その代表的なハーブがジンジャーです。学名・ジンジャー・オフィシャナリス、和名・ ショウガ、世界最古のスパイスの一つとして知られています。16世紀、スペイン人 によって西インド諸島に運ばれ、今では世界中の亜熱帯地域で栽培されています。 身体を温め、食物の消化・吸収を助け、食欲を促します。妊娠中のはきけ、むかつき にも使用します。
ジンやリキュールの香り付けとしても使われるジュニパー(ヨウシュネズ)は腎系に 働きかけ、強力な利尿作用があり、老廃物を排せきさせます。胃腸内のガスが溜まる のを抑えてくれます。ジャーマンカモミールとのブレンドで飲むことでより発汗作用 が高まり、特に手足の冷えが強い方にはおすすめです。

左からセントジョーンズワート
ジュニパー・ジンジャー


写真にある赤いオイルはセントジョーンズワート、別名・西洋オトギリソウです。
オイル自体に鎮痛作用があるので、このオイル(30ml)にジンジャー1、ジュニ パー1、マジョラム2、ローズマリー2の精油を入れてマッサージします。筋肉がほ ぐれ、痛みが和らぎます。リウマチ、関節炎や、運動やスポーツの後の筋肉の疲労や 硬直に効果を発揮します。


セントジョーンズワートの花


訪問アロマトリートメントの第一歩がはじまりました。一回目は柏の特別養護老人ホー
ム桑寿園です。 たわわに実をつけたリンゴの木の中を40分程走り到着すると、にこやかに迎えに出て くれたのが、園長の成田房子さんとケースワーカーの成田和代さんです。
足浴をしながらのカウンセリング、その後タオルでセッティングした上に横になって もらい、体調に合わせての精油のブレンドで足のトリートメント(リフレクソロジーを 入れたマッサージ)をおこないます。指一本一本を丁寧に廻しながらほぐし、足の裏 全体をゆっくりと押していきます。70〜80歳代の方たちですので、関節が硬く、4 人の方が高血圧の薬を服用していました。体調に合わせて、先のブレンドでのマッサー ジ。身体が温まり、血行が良くなることで筋肉もゆるみ、神経系への伝達も早くなり、 転倒防止にもつながっていきます。

青森県の健康増進パイロット事業の委託の一環として始まりました。医療施設、保育園
(母と子のストレスケア)産科医院、個人の自宅も訪問いたします。

 


  最も香り高き、ブルガリアンローズについて '05.10月
秋の深まりとともに夜の長さも楽しめる時間が多くなりました。
こんな季節にはローズの香りがとても華やかに匂い立ちます。
今回はローズの精油の中でも最高の香りである、ブルガリアンローズのご紹介をしたい と思います。

精油を採るバラは、ダマスク種とケンティフォリア種、アルバ種、ガリカ種があり、最も香りが高いのがダマスクローズ、その中でもブルガリア「バラの谷」産のダマスク ローズです。


3tものバラの花びらから約1kgの精油。120個の花びらから1滴の精油しか採れ ない貴重なものです。
ブルガリアンローズの生産される、通称「バラの谷」は、ブルガリアの国土中央を走るバルカン(スタラ・プラニア)山脈とスレドナゴラ山脈に挟まれた地域にあり、品質の 高さはバラの谷の肥添な砂利からなる土壌と降水量による気候条件になっています。

ブルガリアンローズには275種の化学成分が含まれています。その中でも主要成分を占めているシトロネロール(27〜40%)は、鎮静作用、血圧降下作用があり、ゲラ ニオールは抗菌作用、抗不安作用、皮膚弾力回復作用があります。

医学の祖、ヒポクラテスの著に「アロマ」という言葉が登場します。それは単に香りだ けではなく、「芳香植物」香りの持つ植物の全草を意味し、ギリシャ時代から芳しい香 気を楽しむという習慣があり、香りには病を治す力が潜んでいることがすでに知られて いました。

ギリシャ文化の後継者であったエジプト王妃クレオパトラは、香りを大変好んだことで 有名です。
特にバラの香りを好み、寝室に50cmもの厚さに敷き詰めたというエピソ ードがあります。強靱な精神の持ち主といわれたクレオパトラも自分自身に戻った時、 素足で踏みしめるたびに放たれる、やさしく甘美なバラの香りが彼女を包み込み、心を 癒してくれたことでしょう。

バラの香りは、落ち込んでいた気持ちを引き上げ、幸福感を満たし、エネルギーを充実 させてくれます。
気軽に作れるバラのポプリ、バスソルト、ローズウォーターで、極上の香りにひたって みませんか?

10月29日(土)には、生活の木のプランニングマネージャーである佐々木薫氏の
「ブルガリアンローズ訪ねて」の講演会
を催します。詳しいことはハーブ&アロマサロ
ンHirataまで、お問い合わせ下さい。