至福の「茶碗酒」の故郷を訪ねて!


 青島酒造は江戸時代中期に旧東海道沿いの藤枝宿と島田宿の中間に位置する旧駿河国青島村にて創業。 大井川系南アルプスからの伏流水で、「静岡型」の日本酒を追究する生産量約800石の小さな蔵元。 小規模だからこそ成し得る丁寧な酒造りで全国に沢山のファンを持つ。
 さて「酒は器次第で・・」という経験をよくされると思う。旅先の宿で仲間と気がねなく湯飲み茶碗で酌み交わす茶碗酒。 ぶっちゃけ話に華が咲く。そんな時『喜久醉』の出番である。けっして主張しすぎず、心を癒してくれる、まさに「喜び久しく酔える酒」である。


 静岡・青島酒造株式会社
2000年6月/2005年9月訪問

 酒造りの陣頭指揮を取る専務の孝さんは米国で証券アナリストの経験を持つ「これからの酒造家」の旗手。 約40年間に亘り『喜久醉』一筋で蔵を守ってきた名人富山初雄杜氏に代わり16BYから杜氏として手腕を揮い、平均20歳台という若い蔵人と息を合わせ酒を育てる。
 その基本理念は「手作り」「静岡型」「酒造りは米作りから」の3つからなる。
 一方で製品管理も徹底しており、出荷まで大吟醸クラスは勿論、純米酒、本醸造に至るまで空調された熟成蔵で瓶貯蔵されている。
 出荷の際のラベル張りは、蔵人一同が魂を込めて手張りする。

 

 酒造りは米作りから!
稲刈りを待つ松下米の田んぼ

 1996年から蔵のすぐ傍にある稲作農家松下さんと共にプロジェクトとして「理想の酒米」作りへの挑戦が始まった。
『純米大吟醸・松下米40』『純米吟醸・松下米50』はそうして収穫された無農薬・有機肥料栽培の山田錦を使用し、青島酒造のコンセプト商品になっている。
 酒造りとは醸造期の冬だけではなく、種籾を選ぶ春から稲刈りの秋までをも含む一年を通してなるものである、という信念のもと、栽培者と生産者そして蔵元の見事なスクラムが凝縮された『喜久醉』が産まれ、飲む人一様に至福のひとときを与えてくれる。

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