「蔵人伝承」本当の手造りだからこそ!
 熊本県南部の中心地、人吉市から車でおよそ30分の多良木町。球磨川の堤防のたもとに建つ蔵は創業300年余の歴史を誇る。
 10代目にあたる宮元孝一社長に蔵を案内して頂いた。

 熊本・(資)宮元酒造場
2003年10月

 まず目に飛びこんだのが蔵の入口にある古めかしい木桶。「これで米を蒸すバイ。」
どこにでもありそうな木桶が甑の役目を果たすのである。 蒸した米は放冷の後、丁寧に手揉みされ、麹となるべく石蔵の室へ。蔵の心臓ともいえる石室は焼酎蔵では非常に珍しく、現在では数えるほどしかないとの事。

 仕込の核心である1次仕込(清酒の酒母にあたる)は甕で行われる。2次仕込はホーロータンクで、もろみに米と水が加えられる。約2週間で醗酵を終えたもろみは減圧蒸留器にかけられる。
初溜から約3時間、2tのもろみから出来た750kgの原酒は甕に移され、それから約5年間の深い眠りにつく。

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―「木桶甑による蒸米」「昔ながらの石室での麹造り」「甕による仕込み」「長期貯蔵」
 
 山本杜氏以下6名の蔵人が、機械に頼ることなく熟練の技を駆使して一貫した「蔵人伝承造り」が行われている。




「九代目」には吟醸酒の風味に旨味を備えた味の広がりが感じられる。


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